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「見積に追われて受注を逃す」電気工事会社のために ── 自然文を入れると御見積書が出るAI「Quote Compass」を福井で作った理由

カテゴリ: ツール 読了目安: 9分

「見積、まだ出てないんだけど」── 福井のある電気工事会社の社長が、夜の現場帰りに事務所でこぼした一言から、この記事は始まります。受注したいのに、見積書を出すまでに時間がかかって、その間に他社に取られる。仕事がないんじゃなくて、見積で詰まっている。これが、私たちが現場を回って気づいた福井の電気工事業のリアルでした。

本記事では、当社が電気工事業向けに開発した見積積算AI「Quote Compass」を、なぜ既製のパッケージSaaSではなく自社で作ったのか、その経営判断を公開します。見積1件30分→5分に縮める仕組み、自然文を入れると30項目を自動積算して御見積書PDFまで出す流れ、そしてIT導入補助金で導入リスクを下げる設計まで。経営者視点で、数字で語ります。

この記事の対象
☑ 福井県内の電気工事会社・電気設備会社のオーナー / 営業 / 積算担当
☑ 見積作成に時間がかかり、提出が遅れて失注した経験がある
☑ 積算が特定の社員に属人化していて、その人が抜けると回らない
☑ 補助金を使って導入の初期負担を下げたい

目次

  1. 結論:見積30分→5分で、失注の理由が1つ消える
  2. 福井の現場を回って気づいた「見積が受注の最大のボトルネック」
  3. なぜパッケージSaaSでは解決できなかったのか
  4. Quote Compassの中身 ── 自然文→30項目→御見積書PDF
  5. 導入後に想定される変化(実測想定)
  6. 料金と補助金 ── 初期負担を抑える設計
  7. 業者選定の3基準と無料診断

1. 結論:見積30分→5分で、失注の理由が1つ消える

先に結論を数字で出します。福井のある電気工事会社(A社と呼びます)の作業をヒアリングして積み上げた、見積積算の負荷がこちらです。

項目実測想定値備考
見積1件の積算時間30分項目拾い・単価入力・体裁整え込み
月の見積件数20件引き合いベース
月の積算合計時間10時間30分×20件
時給換算の月コスト¥30,000時給¥3,000で計算
年間コスト¥36万積算作業だけで

ただし、本当の損失は時給換算の¥36万ではありません。見積提出が1日遅れて1件失注すれば、その粗利は数十万円単位で消えます。Quote Compassは、自然文を入力するだけで30項目を自動積算し御見積書PDFを出すことで、この1件あたり30分を5分に縮めます。下げているのは作業時間そのものより、「見積が遅いから取りこぼす」という失注理由です。

2. 福井の現場を回って気づいた「見積が受注の最大のボトルネック」

A社の社長も、最初は「単価競争がきつい」「人が足りない」という話をされていました。ところが営業から受注までの流れを1件ずつ追っていくと、別の絵が見えてきました。

引き合いは来ている。現場をこなす力もある。詰まっていたのは「見積書を出すまでの時間」でした。日中は現場、見積は夜か休日。提出が2〜3日遅れる。その間に、先に見積を出した同業に決まってしまう。仕事がないのではなく、見積のスピードで負けている。これは前に書いた「福井の人手不足、9割は別の問題です」とまったく同じ構造です。「人手不足」とひとくくりにすると、永遠に採用の話に流れて、本当の詰まりが見えなくなります。

もう一つ深刻だったのが属人化です。積算は経験のある1人の頭の中にあり、その人が休むと見積が止まる。会社の受注ペースが、特定の社員1人の手の速さに縛られていました。

3. なぜパッケージSaaSでは解決できなかったのか

「見積ソフトなら既製品があるのでは」と思われるはずです。実際A社も、過去にいくつか試していました。整理すると、敗因ははっきりしています。

試した解決策コスト感定着しなかった理由
大手の見積パッケージ月¥1〜3万項目マスタの初期登録が重く、操作習得に1ヶ月。結局Excelに戻った
自社Excelテンプレ作成¥0関数が複雑化し、作った担当しか触れず属人化が解けない
汎用の表計算+手入力¥01件30分が変わらず、夜と休日が消える状態が続く
現状維持¥0提出遅れによる失注が積み上がる

共通する敗因は「入力の手間を減らしていない」ことでした。既製の見積ソフトは、項目を選ぶ・数量を入れる・単価を当てるという操作の数自体は、ほとんど減りません。現場の人間が欲しかったのは、「いつも電話や手元のメモで使っている言葉のまま入れたら、見積書が出てくる」仕組みでした。ここを満たす既製品が見つからなかった。だから自社で作る、という判断になりました。

4. Quote Compassの中身 ── 自然文→30項目→御見積書PDF

Quote Compassの動きは、シンプルに4ステップです。

1

自然文で入力

「3階建て事務所、コンセント増設12カ所、LED交換20灯」のように普段の言葉で打ち込む

2

AIが30項目に分解

材料・施工・諸経費など約30項目に自動で振り分け、数量を構造化

3

自社単価で積算

登録済みの自社単価表を当てて金額を自動計算。粗利率もその場で確認

4

御見積書PDF / Excel出力

御見積書PDFと積算明細Excelを自動生成。そのまま客先へ提出

技術的には、入力された自然文をClaude CLIの構造化JSON出力で30項目の積算データに変換し、自社単価を掛け合わせてExcelとPDFに落とす流れです。難しい用語を1つだけ噛み砕くと、「文章を、計算できる表の形に自動で組み直す仕組み」だと思ってください。担当者がやるのは、出てきた金額の最終チェックと、特殊な項目の微調整だけ。これで1件30分が5分まで落ちます。

福井の電気工事の現場に合わせ込んでいる3点

5. 導入後に想定される変化(実測想定)

A社の業務量をもとにした、導入後の想定変化が以下です。数字はヒアリングからの積み上げで、運用開始後に実測へ置き換えていきます。

項目導入前導入後(想定)変化
見積1件の積算時間30分5分▼83%
月の積算合計時間10時間1.7時間▼83%
見積提出までの日数2〜3日当日〜翌日短縮
積算ができる人数1人全員属人化解消
夜・休日の見積作業常態化原則ゼロ消滅
導入前
30分/件
提出遅れによる失注リスク・夜と休日の積算・1人依存
Quote Compass導入後
5分/件
当日提出・誰でも積算・御見積書PDF自動生成

6. 料金と補助金 ── 初期負担を抑える設計

Quote Compassは、月額のランニングを重くしない買切り中心の料金にしています。さらにIT導入補助金2026の活用を前提に組むことで、初期負担を大きく下げられます。補助金の申請書類は当社が代行し、お客様の作業はヒアリングと口座情報の提供にとどめます。

項目大手見積SaaS現状維持(手作業)Quote Compass
月額¥1〜3万¥0なし(買切り中心)
積算1件の時間20〜30分30分5分
習得期間約1ヶ月自然文入力のみ
補助金対応製品による申請代行あり
属人化残りやすい残る解消

正確な金額は、提出先の体裁・単価表の構成・連携したいExcelの有無で変わります。だから当社は、料金を一律で出す前に現場を見てから見積もる方針です。具体的な金額は無料診断でその場でお出しします。

7. 業者選定の3基準と無料診断

基準①:現場を見に来るか ── 単価表も体裁も会社ごとに違う

電気工事の見積は、自社単価・歩掛り・提出先フォーマットが会社ごとに違います。これは画面共有では拾いきれません。当社は福井市内に拠点があり、訪問して単価表と御見積書の現物を見てから組みます。

基準②:属人化を解消する設計になっているか

「ベテランが速く打てる」ツールではなく、「誰が入力しても同じ精度で見積が出る」仕組みかどうかで選んでください。ここを満たさないと、結局その人がいないと回らない状態は変わりません。

基準③:1社完結 ── 開発・補助金申請・運用を1社で

ツール開発・補助金申請・運用サポートが別会社だと、不具合が出たときに責任の所在が曖昧になります。当社は開発から申請、導入後の書式調整まで1社で対応します。

見積が遅いほど、受注は静かに削られ続けます
積算10時間/月×時給¥3,000=¥30,000は、損失のごく一部です。提出遅れで月1件、粗利30万円の工事を失注すれば、それだけで年¥360万が消えます。見積のスピードは、原価ではなく売上に直結する論点です。

Quote Compass 無料診断のご案内

30〜60分のヒアリングで、見積積算の作業時間と失注リスクの可視化/Quote Compass適合性判定/補助金の採択可能性/導入スケジュールをその場でお出しします。
福井市内・嶺北エリアは訪問対応可能。すべて無料・追っかけ営業なし。

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